目標設定の方法を見直す  【ムリな願望が成功遺伝子をOFFにしている】

「売上目標を捨て、お客さんに喜ばれることだけに専念しよう!

それ以来、彼の経営方針は百八十度変わったのです。

翌日、会議の席で彼は社員に向ってこう言いました。

「私の今までのやり方は間違っていた。
『お客さんのため』と言っていたのはせいぜい五十パーセントくらいで、
残りの五十パーセントは我が社の売上を上げるための戦略ばかり考えていた。
結局は自分たちの数字が中心だった。

そうではなくて、これからは、百パーセントお客さんの立場に立った営業をしよう。
お客さんの視点で説明をしてあげよう。

そして、その結果、本当にお客さんの方から『是非お願いします』
と言ってくれた時だけ契約をもらって来なさい。

それから、もう一つ。
明日以降のことは何も考えなくていい。
とにかく今日、今やっていること、お客さんのためにできることだけにひたすら集中しなさい。
売上目標もノルマもこれからは一切立てない。

その代わり、我が社の新しい目標は、
お客様から『あの会社の社員は、みんな何と心が素晴らしいんだろう!』
と言われる会社になることだ!」

その日を境に、赤木コーポレーションは全く別会社のように生まれ変わったのです。
赤木さんの心が晴れやかになったのと同時に、社員一人一人の表情が見違えるように明るくなりました。
それまで指示を与えないと動けなかった社員でさえ、自ら現場で的確な判断をできるようになりました。
やがてお客さんから喜びと感動の電話が入るようになりました。

「お宅の社員さんは、本当に素晴らしいね。
今までいろんな業者に頼んだけど、
こんな気持ちの良い人たちは初めてだよ」たちまち赤木さんの会社は評判を呼び、
次々と新規の顧客も獲得していったのです。

そして、月平均三十件だった主力商品の受注が、何と七十件を超えるまでになり、
さらには売上単価は百三十パーセントにまで上がったのです。

「今まで受注は二、三日後までしか埋まらなかったのに、
今では二、三ヶ月後までほぼいっぱいなんです。どう対応するかに追われているくらいです」

経営状態が一気に好転し、すっかり健康も取り戻した赤木さんは、
過去に経験したことのない喜びを味わっているのです。

次の目標設定の問題点1.己を知らないで目標を立てても成功できないを読む

成功したいと努力しているのに思うように成功が実現できない方へ