「信念」を持つことの弊害  【ムリな願望が成功遺伝子をOFFにしている】

信念を持つことが遺伝子の働きを阻害している

「揺るぎない信念こそが、あなたの思考を“力”に変える」
「信念が奇跡を生む」
「信念岩をも通す」

従来の成功哲学では、様々な表現を使って、強い信念を持つことの大切さを説いています。

事実、信じることによって願いが叶えられたという話は、古今東西山ほどあります。

リンカーンもガンジーもマザー・テレサもみんな信念を持つことによって大事業を成し遂げました。

私も信じる力の大きさを十分に理解しています。信念を持つことによって、願望が達成できるというのは、確かに事実です。

しかし、ここにも一つの大きな落とし穴があるのです。
それは、どんな信念を持っているかに、一番大きな問題があるということです。

もしも、その信念が自己中心的、エゴ的な信念だとしたらどうでしょうか?

第二次世界大戦で、ドイツを統率したアドルフ・ヒットラーこそ、まさに世界でも類を見ない信念の男でした。
当時、ドイツであれほど人気を博した指導者はいませんでした。
しかし、彼の信念の力が、数百万人の尊い命を奪い、世界中を恐怖のどん底に陥れたことも紛れもない事実なのです。

先日起きたアメリカの同時多発テロ事件も、ごく一部の指導者の強烈な信念によって実行され、
それが前代未聞の大惨事を引き起こしたのです。

「おれは人生の大半を、世のため人のために貢献してきた。
ところが、おれの得たものは、冷たい世間の非難と、お尋ねものの烙印だけだ」
そう嘆いたのは、あの有名な暗黒街の帝王アル・カポネです。

あれほどの極悪人でさえ、自分は正しい信念に基づいて行動しただけで、
何も悪いことなどしていないと真剣に思っているのです。

それほど大きな例に限らず、殺人や強盗のような犯罪を起こす人たちも、
みなそれぞれに自分なりの信念を持って行動しているのです。

われわれ人間の大多数は、過去のトラウマや親や先祖から引き継いだ業を山ほど背負って生きています。
先祖の時代から虐げられ、戦争で親や肉親が殺されたりしたら、その相手国を憎く思うのはごく当然のことです。

その立場になれば、相手国の民衆を殺すことに何の抵抗もなくなっても不思議ではないのです。
女性が子どものころ父親から虐待を受けると、男性恐怖症になってしまい、結婚願望がなくなってしまう場合もあります。
知らず知らずに、「結婚なんてするものではない」という信念を持ってしまいます。

また、人に騙されてばかりきた人は、人を信じられなくなる可能性があります。
そういう人は、「信じられるものはお金しかない」という信念を持つようになり、お金儲けに手段を選ばなくなります。

昨今、日本でも多発する少年犯罪や、かつてなかったような凶悪犯罪のほとんどは、
彼からがそういったトラウマや業から湧きあがってくる信念で行動を起こした結果なのです。
犯罪者たちも、そうするしかなかったのかも知れません。
彼らの育った環境を見てみると、親にも問題がある場合が多いのです。

また、先祖から受け継いだ重い業を背負っている場合も多いのです。
それらが彼らを犯罪に走らせたとも言えるのです。
そのように突き詰めて考えてみると、彼らだけを責めることができなくなってしまいます。

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