願望を捨てた時、成功遺伝子がONになる  【ムリな願望が成功遺伝子をOFFにしている】

解約通告から一転、継続を果たす

もう一つ大きな出来事がありました。
ちょうどそのころ、ある大口の取引先の副社長さんから、『君の会社とはもうつきあわないよ』
と言われてしまったのです。

その会社からは、年間一千万円くらいの保険料をいただいていて、うちの会社では一番大きなお客さんだったんです。
それで、どうしてこんな事が起きるんだろうと一瞬思ったんですが、次の瞬間にわかったことがあったんです。
それは、もし佐藤先生にお会いして、本当の自分に出会う前にこの通告を受けていたら、
私は恐らく自殺していただろうなということです。

なぜかと言うと、それまでの私は仕事を伸ばすことだけに全ての人生を賭けていましたので、
百円でも契約を落とすことは許せなかったんです。
ですから、私自身が立ち直るのを待って、この話が来たんだと思いました。

ただ、どうして今まで長年お付き合いをしてくれたのに、突然解約を言われるのかがわかりませんでした。
そうしたら、その翌日答えがわかりました。

それはたまたま乗ったタクシーの運転手の話がきっかけでした。私はかなり落ち込んでいたものですから、
黙ってうつむいていたのですが、タクシーの運転手さんが私に話しかけてきたのです。

『我々の業界も、この不況で、年間二百万円の給料を稼ぐのが、本当に大変なんですよ』
その時にハッと気がつきました。
実は、その取引先からいただいている年間のコミッションが約二百万円だったのです。
自分はそのタクシーの運転手のように、その会社のために朝から晩まで働いているだろうか…?
そう自分に問い掛けた時、『ああ、私は甘かった!』と思ったんです。

その会社の契約を任せてくれた副社長さんの気持ちに、
ちゃんと沿えなかったからこういう自体が起きているということがわかりました。

ただ、わかったからと言っても、もう今から契約を取り戻すことは無理だろうと思いました。
しかし、その時に思い浮かんで来たことは、今までお世話になってきた感謝の気持ちだけは伝えようということでした。
信頼を回復することは無理だろうけど、十年間契約をいただいてきたのに、その間、感謝の気持ちを伝えてこなかったのです。

契約が切れてしまったら、恐らくこの先この気持ちを伝えることはないだろうから、
せめて十年間お世話になった感謝の気持ちだけは伝えようと思い、手紙を書きました。
その手紙の中で、四年間隠し続けてきた父の自殺未遂、また借金のことも、全部包み隠さずお話しようと思いました。

ただその反対に、話してしまったらまずいんじゃないか、という葛藤もあったのですが、思い切って出しました。
そうしたら、しばらくして副社長さんから電話がありました。
『大変ご苦労されたんですね…』と電話の向こうで何と副社長さんが泣いていらっしゃるのです!
そして、翌日すぐお会いする約束をしました。

お会いしたところ、副社長さんは非常に朗らかな顔で、『契約は今までどおり全てあなたにお任せする』と言われたのです。
全く予想もしていなかったことでした。
一緒に行った伯父も、『前の顔と全然違う顔だ。同じ人とは思えない!』と不思議がっていました。

その後、二億円の連帯保障の件ですが、それまで連帯保障していた親戚の会社が傾いて、危ない状態だったのですが、
その会社の土地が売れて、連帯保障が外れました。

さらに、六千万円というかなり大きな銀行融資がおりまして、それが事務所の改装と家の改装と、
そして運転資金に使えるようになりました。実はもう三ヶ月くらいで新居が完成するんです。

本当に今まで抱えていた問題がどんどんなくなっていって、健康から仕事から、家族から、
全てが一気に良くなって行ったんです。

あの時、本当の自分に出会えなかったら、
私は多分今この世にいなかっただろうなと思います。
今はこんなに幸せで良いんだろうかと思うくらいに本当に幸せです」

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