願望を捨てた時、成功遺伝子がONになる  【ムリな願望が成功遺伝子をOFFにしている】

願望から感謝に心が切り替わり生まれ変わった若き経営者

東京で損害保険の代理店を経営する二代目経営者北澤仁氏(37)は、
父の遺した会社を伸ばそうという願望を持ち、必死に努力した結果、
自殺寸前というどん底にまで陥ってしまいましたが、自分自身の本質を知り、
まわりの人たちに対しての感謝の気持ちが沸いてくるようになり、
その結果、ビジネスと人生の全てが奇跡的に百八十度好転したのです 。
その北澤氏の物語を、彼の語ってくれた言葉そのままに紹介しましょう。

「当時私の会社は、ワンマン社長だった父が指揮を執っていまして、
伯父が専務で、その下に私がいました。

その他には母と妻が事務をするという小さな会社でした。

ところが、そのワンマン社長だった父が、突然脳梗塞で倒れてしまったんです。
その時初めて、一億円の借金と二億円の連帯保証を抱えていることが判明したんです。

私はそれを知って本当に愕然としました。
まさかそんなことがあるとは思ってもいませんでした。
実はその時点でほとんど全ての財産がなくなっていたのです。

その事実が明るみに出た段階で、長年父のもとで会社を支えてきた伯父が反発をしだしました。
それまでは、父が非常に強くて厳格だったので、何も逆らえなかったのですが、
そんな伯父が挨拶一つしなくなってしまいました。

そんな状態になって初めて「私がやらなければいけない」と強く思いまして、
生まれて初めてというくらい必死で働きました。

業績の方もそれまでよりもどんどんアップしていきました。ところが、
いくら仕事をやっても、さすがに一億円という借金がすぐに返せるはずがありませんでした。

そして、九十六年の十二月に、長年私がとても尊敬していた父が、自殺を図りました。
脳梗塞の後遺症でうつ病になっていたということと、
自分が死ぬことで生命保険で借金が返済できるということ、
もう一つは、恐らく脳梗塞で寝たきりになって家族に迷惑をかけたくない、
ということがあったんだと思います。

たまたまその時は、幸いにも、妻がベランダで首を吊ろうとしている父を見つけまして、
何とか一命は取り止めました。

しかし、それからというもの、非常に大きな存在だった父が、どんどん小さくなっていきまして、
私は父の姿を見るたびに、「私がやらなければ、私がやらなければ…」と、本当にがんばりました。

そのせいで実績もどんどん上がり始めました。
しかし、九十九年の四月に、かなり病状的には回復して行った父が、心筋梗塞であっけなく他界しました。
父の生命保険が入った関係で、借財の方はかなり楽になりましたが、
むしろ、その後から、猛烈に自分を責める気持ちというのが出てきたんです。

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